永代供養の価格が下がっている4つの原因とは?

10万円→3万円!?永代供養の料金はどうして下がったのか

比較的安価な合祀墓でも最近では10万円→3万円と価格が下がってきています。

① デフレが原因でものの値段が安くなっている

90年代のバブル崩壊後、現在に至るまで、日本のデフレーションの影響で賃金が下がり、あらゆるものの値段も安くなっています。寺に支払うお布施や永代供養料についても、影響を受けているものと考えます。

② インターネットの普及・マスコミの影響

インターネットの普及により、情報がいつでも、どこでも手に入れられるようになりました。情報が溢れることで、費用の比較もできるようになり、低価格化にも繋がっています。

③ 世代交代によるお寺に対する意識の変化

祖父母の世代は、近所のお寺の檀家になっていて、心のよりどころとなるお寺を守るという意識が根強くありました。世代が変わり、核家族化や若い世代の都心移住により、地元・近所のつながりが薄れ、「お金がかかるので檀家になりたくない」など、お寺に対する意識は昔と大きく変わっています。

④ 他業種の参入で料金を全国一律料金・明瞭化・追加料金なしに

ここ数年の間、宗教法人ではない企業が寺院と提携し、インターネット等で永代供養墓を紹介するホームページが増えてきました。大手流通グループのイオンが代表的で、葬儀・葬祭を取り扱う企業なども参入しています。これらのページの料金の特徴は、掲載している寺院はどちらを選んでも一律料金・追加料金なし(戒名等は別途費用が必要)と、料金を明瞭にしているところです。

永代供養料の価格低下→供養の質も低下した?

永代供養の料金が下がり、供養の質も低下したのでしょうか?それぞれの寺院により、供養の方法は異なるので一概に比較はできません。ただ、なるべく故人様や遺族の希望に沿いたいという考えを持つお寺がほとんどです。今日の価格の設定も開かれたお寺にしたいという寺院の考えからも生まれたものだと考えます。

明確な料金設定はお寺と付き合いのない方にとって、安心感を与えます。ただ、料金の高低だけの判断ではなく、寺院や供養墓の環境や、どのような供養をしてもらえるのかなど、内容も確認した上でご家族と選んでいただきたいと思います。