永代供養墓の合祀(ごうし)とは?合祀までの期間は?

合祀(ごうし)とは?

合祀(ごうし)とは、骨壷から遺骨をお出しし、直接土に還すことをいいます。合葬(がっそう)とも呼ばれます。 すでに祀られているご遺骨と混ざりあうため、一度合祀をすると特定の人のお骨だけを取り出すことは出来なくなります。

合祀はいつから行われるようになったの?

基本的に宗派の本山は合祀(合葬)としているところがほとんどであり、起源は定かではありませんが、昔から遺骨を合祀し、他の方と共に供養されてきたのです。

地域によっても様々ですが、西日本では故人の遺骨を2つに分けて(分骨)、1つは宗派の本山へ(本山供養)、もう1つはお墓へ納骨することが習慣化しています。

別の地域では、故人の遺骨を3つに分けて、1つは本山へ、1つは菩提寺へ、残りの1つはお墓へ納骨するところもあります。

また、浄土真宗では、基本的にお墓は持たなくてもいい(お墓に故人はおらず、遺骨も故人ではない、故人は既に浄土へ還っている、という考え方。浄土真宗でもお墓を持っている方もいますが、それは遺族が故人を想う場として遺族の為にある)という教えがあります。浄土真宗の本山・菩提寺のお寺に納骨し、お墓は持たないという地域もあるのです。

合祀することのメリット・デメリット

メリットデメリット
・合祀したお寺が続く限り、他の遺骨と共に供養される

・他の方の遺骨と一緒なので寂しくない
・一度合祀してしまうと、遺骨を取り出せない

 

納骨を行ってから合祀までの期間は?

供養墓の中には合祀(合葬)を行うまで一定期間(1年~50年)骨壺のまま安置する納骨室があるタイプがあります。1年~50年と期間が長いのは、遺族の悲しみや心の回復にかかる時間がそれぞれ異なるからです。

合祀(合葬)墓といって、納骨後すぐに合祀を行う供養墓もあります。

一度合祀を行うと遺骨を取り出すことが出来なくなるため、家族や親戚と十分話し合い、合祀までの期間について決定されることをお勧めいたします。