新しいお墓の開眼供養、流れやお布施のことがよくわかる!

開眼供養とは?

墓石が完成したら、寺院の僧侶を招いてお墓に魂を入れてもらう儀式を行います。それを開眼供養(開眼法要)といいます。「御霊入れ(みたまいれ)」や「入魂式(にゅうこんしき)」とも呼ばれます。
仏像を創り出し完成させるとき、一番最後に仏像の目を描きこむことによって仏像に魂が宿り、礼拝の対象となります。このことが「開眼供養」という名前の由来となっています。
浄土真宗では本尊などに魂を込める概念が無いため、新しいお墓が完成したときは「尊い人の転居」を意味する「御移徏(ごいし)(おわたまし)」と呼ばれる法要を行います。

生前墓・寿陵(じゅりょう)の場合の開眼供養は?

生前に自分や家族のお墓をたてる(寿陵と呼ばれる)場合の開眼供養はどうするの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。納骨するお骨が無い状態ではありますが、お墓が完成した時点で開眼供養を行います。

開眼供養の流れ


① お墓が完成すると、未だ魂の入っていない墓石に邪気が入るのを防ぐために白い布で巻きます。(通常お墓を造った石材店が行ってくれる場合が多いです。)
② 開眼供養時にお墓に巻かれた白い布を取ります。
③ 寺院の僧侶にお経をあげてもらいます。
④ 参列者が順番に焼香します。
⑤ 僧侶の読経が終わると礼拝し、開眼供養を終えます。
⑥ 開眼供養が終わった後、会食を行う。(事情により会食を行わないこともあります。)

開眼供養のお布施の金額・お布施の渡し方は?

開眼供養のみを営む場合

一般的に開眼法要のお布施は3~5万円程です。開眼供養だけを営む場合はお祝い事としてとらえることもあり、「開眼御礼」として祝儀袋を使いお布施を包みます。この祝儀袋は紅白結びきりの水引でのしのついていないものを選びましょう。

一般的に販売されている祝儀袋は表面右上についている「のし」と呼ばれる飾りがついていることが多いですが、これは「あわび」を表しています。生ものをあまり良しとしない仏教ではお祝い事の際にも「のし」がついていないものを使用することが通例です。
しかし、販売されていない、見当たらない等の場合は寺院の僧侶に相談してみましょう。
のし・・□で囲んだ部分です。

開眼法要と納骨式を併せて営む場合

開眼法要と納骨式を併せて行う場合は、5万円~10万円をお布施として包みます。
開眼法要と納骨式を併せて行う場合は「御布施」として白封筒に入れると良いでしょう。

僧侶に墓地まで来てもらう場合は「御車代」を、法要後の会食に僧侶が出席しないときは「御膳料」を包みます。御車代と御膳料は5千円~1万円程です。
僧侶へお布施をお渡しする際は「御布施(開眼御礼)」「御車代」「御膳料」の封筒は重ね、お盆に載せて渡します。仏様へお渡しするという意味も供えているので丁寧に扱いましょう。

その他にかかる費用は・・?

新しいお墓に供えるお花やお供え物も事前に準備が必要です。また、お墓を建てた石材店や後管理者に対して謝礼を支払う地域もあります。用意する金額等分からないことがあれば、関係者または事情に詳しい地域の方に聞いてみましょう。