地震が起こってからでは遅い!お墓にも耐震対策を

大事なお墓を守るために・・お墓の耐震化とは

「地震大国」と呼ばれるほど、日本では地震が頻繁に起きています。建物同様、お墓にも耐震施工があることを御存じですか?せっかく新しく建てたお墓でも、地震で倒れてしまうと修復も難しく、高額になり、最悪の場合建て直しとなると相当な負担になってしまいます。いずれ来る地震に備えるためにも、ご先祖様が安心して眠れるお墓を作りませんか?

主に行われるお墓の耐震方法4つ

耐震接着剤

耐震用に作られた石材用の接着剤を使い、お墓を固定する方法です。すでに建っているお墓にも使用でき、安価なため手軽に施工できますが、耐久年数も短く、耐震の効果は極めて低いです。

衝撃吸収材

石と石の間に地震の衝撃を吸収するジェル・ゲル状の素材を置き、接着させる方法です。地震の揺れを吸収して逃がす効果があります。こちらも建てた後のお墓に使用できる為、短い時間で施工が出来ます。免震効果がありますが、こちらも耐久年数があり、永久的な対策ではありません。

耐震棒

墓石の中心に空洞を開け、その中にステンレス製の棒を通して上下をボルトで締める方法です。墓石自体の補強をする為、耐震効果が比較的高いです。しかし、すでに建立している墓に加工することが難しい為、初めから施工する墓に向いています。

耐震基礎工事

お墓を建てる土台の地盤に、スパイラル型の杭を打ち込み、その上に鉄筋コンクリートの土台をつけて基礎から耐震施工を施す方法です。主に建物を建設する際に使われる工法の為、地盤調査が必要で、工事が大かがりになる為工事費用が比較的高くなってしまいますが、耐震効果が非常に高いです。

墓石倒壊で賠償も!?今できる対策を

地震対策が施されていないお墓は震度4以上の揺れで倒壊する危険性があります。

多少の費用が掛かりますが、万が一地震が起きたときに備え、何か対策を考えなければなりません。何も対策をしないままでは、倒壊が起こったときに大変です。最近では隣り合うお墓との距離も近い為、お墓が倒壊した際、隣接するお墓に接触してしまい、傷つけてしまう事例も多く見受けられます。

大切なご先祖様を永代にお守りする為にも、被害を最小限に抑える工夫が必要です。今から建てるお墓を耐震施工するのか、すでに建っているお墓に耐震施工をするのかで出来る方法は変わりますので、その条件に合った対策を考えてみてはいかがでしょうか。

 

根拠のない耐震施工を勧めてくる業者もいるようですので、注意が必要です。

耐震の実験を行っている、耐震に関する特許などの証明書を持っている、事前に説明をしっかりしてもらえる等、信頼できる業者を見つけることが重要だといえます。