改葬とは?増えている改葬とやり方

改葬って何?それは遺骨のお引越しの事

改葬とはお墓に埋葬されているご遺骨を別の場所に移して供養することを言います。

遠い場所への引っ越しや事情によりお墓参りに行けなくなったなどの理由でお墓を維持できない場合に改装手続をとることが多いようです。転勤などで故郷を離れている方やお墓を継承する人が変わったりした場合によく起こる事と言えます。

改葬にもいくつか種類があり、所有しているお墓を無くし、新たに建てたお墓へ遺骨を移動する場合や、お寺・霊園などにある永代供養墓に納骨する事もあります。

 

勝手に行えない!?改葬の費用・方法と手順

改葬の流れについては「墓じまい」のページに記載しましたが、改葬にかかる費用は平均して200~300万円と言われています。(毎日新聞2008年6月22日の記事より)これは以前の墓地のお墓の撤去費用・新しい墓地での土地の使用料・新しく建てるお墓の建設費を含む料金です。お墓の撤去や移転などは大きな手間と費用がかかる事が分かります。前あるお墓を撤去するだけでも工事費などで約100万程はかかります。改葬には様々な手続きと書類が必要になるので、更に詳しくどんな書類が必要になるのかを説明します。

必要書類


1.埋葬許可書(前の墓地管理者に貰う)

2.改葬許可申請書(前あったお墓の市町村役場にて貰う)手数料300~1500円程度

※改葬許可申請書は1遺骨につき1枚必要です。

3.墓地使用許可書・受入証明書(新たな墓地管理者に貰う)

4.改葬許可証(前あったお墓の市町村役場で貰い、新たなお墓の管理者へ渡す)手数料0~1000円程度

5.墓地使用者の承諾書(前の墓地の使用者と改葬許可書を申請する人が異なる場合に必要となる 市町村役場にて貰う)

※書類の費用も自治体によって様々変わってきます。

 

改葬手続きの流れ


1.新たに遺骨を預けるところの責任者に墓地使用許可書・受入証明書を発行してもらう。

2.現在のお墓の管理者に改葬希望を伝え、埋葬許可書を発行してもらう。

3.現在お墓のある市町村役場で改葬許可申請書を(必要であれば墓地使用者の承諾書も)貰い、現在のお墓の管理者に必要事項を記入・捺印してもらう。

4.改葬許可申請書・受入証明書を(あれば墓地使用者の承諾書も)添えて、現在お墓のある市町村役場に書類を提出。「改葬許可証」を発行してもらう。

5.改葬許可証を新たにご遺骨を預ける責任者に渡す。

※おおむね上記の流れですが、改葬許可申請書の形式や必要書類などは各市町村によって異なる為、手続きの前に各市町村の申請の方法をホームページなどで確認しておきましょう。

 

こんな場合は手続き不要?改葬許可が要らない例

・分骨する場合・・・墓地の管理者が交付する証明書で納骨できます。

・土葬などですでにご遺骨が土に還っている場合(しかし改葬許可はお墓を掘り起こす前に必要なためご遺骨が残っている可能性がある時は事前に改装の許可を取ってください)

・自宅に保管していたご遺骨を墓地へ移動する場合(火葬許可書があれば納骨できます)

・土葬したご遺体を火葬後、元の墓へ戻す場合

ただし、墓地からご自宅へご遺骨を移動する場合などは改葬許可が必要となりますので注意してください

 

改葬には市町村役場での手続きや、管理者へ記入してもらう書類があったりするため1~2カ月程は余裕を見なくてはなりません。時間や手間がかかりますので、改葬を終えたい期間から余裕をもって行動するようにしましょう。