戒名にあたる神道式の「霊号」、その意味とは?

霊号とは?

仏式でいう戒名にあたるのが霊号です。

戒名は、仏教に帰依した(信仰した)出家者に与えられる宗教上の名前であるのに対し、霊号は、故人の生前の行いを尊んで贈る名前「諡号(しごう)」を神道的に洗練したものです。

霊号に戒名料のような対価はなく、ランクもない?!

かつては身分などによって使われる文字などが異なっていましたが、現在はランクのようなものは無く、霊号をもらう為に支払う対価、戒名料のようなものもありません。

 

霊号とはどのように付けられるの?

生前の名前に神の位を示す「命(みこと)」を付けるのが一般的です。

また、大人であれば大人(うし)・刀自(とじ)、青年であれば郎子(いらつこ)・郎女(いらつめ)もしくは比古(ひこ)・比売(ひめ)、子供であれば童男(わらべ)・童女(わらめ)と付けることもあるようです。これらは諡名(おくりな)と呼ばれ、生前の氏名の後に付けられます。付けられた年代や地域によっても異なる場合があります。

霊号は、仏式の位牌にあたる霊璽(れいじ)に下記の例ように記載され、故人の霊の代わりとして祭られます。

大人の男性の場合・・「○○〇〇大人命(之)霊」

大人の女性の場合・・「○○○○刀自命(之)霊」