全国の骨壺サイズと寸法・選ぶとき注意したいこと2点

総骨と部分収骨を分ける東西のラインがある?!

北海道は6寸壺、東北地方は7寸壺ですが、壺を使わず桐箱のみで収骨している地域も多いです。首都圏はじめ関東は7寸壺、静岡東部7寸壺、静岡西部6寸壺です。糸魚川天竜川ラインを境目に東がすべてのお骨を持ち帰る総骨で、このラインより西が部分収骨なのです。そのため、サイズも西はかなり小さくなります。東海地区は3寸・4寸・5寸とまちまちで、北陸は2寸。関西地区は4寸もしくは5寸。中国地域は5寸か6寸。四国は徳島が2寸か3寸ですが、香川5寸、愛媛6寸、高知6寸と総骨です。九州も総骨で7寸、北部5寸、南部6寸、沖縄も7寸壺です。

月刊住職「デザインを施した骨壺が増え始めたのはなぜか」2015年10月より引用

地域によってこれだけ骨壺の大きさが変わるとは驚きです。

骨壺サイズを表すとき、〇寸壺と呼ぶのはなぜ?

骨壺サイズを「2寸壺」「3寸壺」・・と呼ぶのは、骨壺の直径を「〇寸」と表しています。1寸=約3cm、2寸=約6cm、3寸=約9cm・・となります。壺の直径が約6cmのものは、2寸壺ということになります。手元にある骨壺のサイズが分からない、という方は壺の直径を測ってみましょう。

骨壺サイズと寸法を下記にまとめました。

骨壺サイズ 寸法(おおよそ) 用途
2寸 高さ 8.0cm・直径6.5cm 分骨・手元供養用として
3寸 高さ11.0cm・直径9.5cm 分骨・手元供養用として
4寸 高さ14.0cm・直径12.5cm 部分収骨用
5寸 高さ18.0cm・直径15.5cm 部分収骨用
6寸 高さ21.0cm・直径18.0cm 総骨納骨用
7寸 高さ26.0cm・直径22.0cm 総骨納骨用
8寸 高さ29.0cm・直径25.5cm 総骨納骨用
尺寸 高さ35.0cm・直径31.5cm 改葬等

 

骨壺を選ぶ際に注意したいこと2点

総骨で納める場合、故人の遺骨が全て入るサイズか?


例えば、すべてのお骨を持ち帰る総骨で身長180cm以上の体格がいい故人の場合、7寸壺では収まりきらないこともあるようです。
御骨揚げ(火葬場にて遺骨を拾うこと)の際、骨壺に故人の遺骨が入らなければ職員が遺骨を折り、入りやすくして骨壺に納めることがあります。その場に立ち会った遺族は、遺骨を傷つけられた様だとショックを受けることがあります。大きいサイズの骨壺を用意しておけば、そのまま納められ易くなるでしょう。

納骨先のお墓に選んだ骨壺が納まるかどうか?


従来のお墓の場合、骨壺を納める入口が小さく作られていることがあります。納骨式当日になって骨壺がお墓に入らない!とならない為にも、入口のサイズは事前に確認しておきましょう。

骨壺がバリエーション豊かになっている!

最近では、インターネットを通じて骨壺を購入できるようになりました。骨壺というと白く蓋が付いた陶器を想像される方が多いと思いますが、ネットショップ上に並ぶ骨壺は従来の白い骨壺はもちろん、色鮮やかなもの・形も様々で数も豊富です。

故人の好みや、ご家族の意見を取り入れながら選んでみてはいかがでしょうか。

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