供養花ってどういう種類があるの?

シーン別にみる供養花、3種類

供養花といっても、それぞれのシーンにおいて、送る形が変わってきます。お墓参りでは、仏花の花束を用意すればいいですが、お通夜や葬儀で花を送りたい場合は、どのような花を用意したらいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、供養に関する花について3つご説明致します。

【枕花】(まくらばな)

枕花とは、故人が亡くなってから、お通夜の日までに枕元に飾る花の事です。

由来は、日本は古来より死者の霊は葬儀が終わるまでこの世にとどまると考えられていました。そのため、この世に残された縁の深い人たちからの追悼の念を死者に伝え、死者を慰めるものとして枕花が添えられるようになったといわれています。

枕花は、血縁の深い親族や、親しい友人から贈ります。形状は盛花やカゴ花などのアレンジメントが基本です。

贈る花の種類は、白を基調として、菊、ユリ、カラー、カーネーション、デルフィニウム、ラナンキュラス、ストックなどの花を参考にしてください。

hortiから引用 https://horti.jp/2275

【供花】(きょうか)

供花とは、故人の供養のためにお供えする花の事をさします。

供花は、故人と親しかった人や、遠方の為、通夜葬儀に出席出来ない人が贈ります。また、子供一同、親族一同といった形で遺族が贈ったり、会社職場から贈ることもあります。

供花を贈る際に注意が必要なのは、お通夜や葬儀を葬儀会場で行う場合、その葬儀社の出入りの花屋さんが決まっている場合がありますから、事前に葬儀会社に相談をして、どのような形の供花を用意するのか話をしましょう。自分で勝手に会場に供花を贈ると、断られる場合もあります。

花の種類は、枕花と同じように、白または、落ち着いた色合いのものにしましょう。

【献花】(けんか)

献花とは、葬儀告別式で焼香をする代わりに、お花を祭壇に1本ずつ捧げるかたちのことです。

キリスト教では焼香をしませんが、焼香の代わりに献花をするのが一般的です。最近では、キリスト教以外の葬儀でも献花を取り入れるところがあるようです。

献花に使われる花の種類は問いませんが、白い花でカーネーションや菊がよく使われます。(花は生花のみです。造花は使いません。)

以上のように説明致しましたが、故人の好きだった花を知っている場合は、遺族の方の了解を得て、上記の花以外に取り入れても問題ありません。ただ、バラの花を取り入れる場合は、棘がある花なので原則あまり使わない方がいいでしょう。

供養花は、お世話になった故人へ感謝の気持ちを伝えるだけでなく、残された遺族の心を慰めるものとなります。美しい花、故人の好きだった花を贈ることで、悲しみに寄り添うようにしましょう。