新盆(初盆)の時期と意味、準備することとは?

新盆(初盆)とは?

新盆(しんぼん)とは、故人が亡くなって迎える初めての盆のことをいいます。初盆(はつぼん)とも呼ばれます。ほかのお盆より丁寧に供養するため、僧侶を招いて読経してもらうのが一般的です。このため、新盆(初盆)を迎える場合には早めにお寺に連絡をして予約するのがよいでしょう。

 

新盆(初盆)はいつか?

故人が亡くなって迎える初めてのお盆を新盆(初盆)といいますが、四十九日の忌明け前にお盆を迎える場合、新盆(初盆)は翌年となります。

しかし、故人の新盆(初盆)が今年のお盆か、来年のお盆なのかは、その地域の習慣・風習によっても変わってきます。判断に迷ったときは、寺院の僧侶へ確認しましょう。

新盆(初盆)に準備しておくこと2つ

盆棚(精霊棚)をいつもの時期より早めに準備しておきます。

一般的に、通常のお盆では、盆棚(精霊棚)を10日〜13日の朝に作りますが、新盆(初盆)では1日〜7日までに作ることが多くあります。

② 新盆(初盆)には、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに白い提灯を飾ります。

故人が初めて霊となって帰ってくるので、白提灯を目印にして迷わず帰れるようにという意味をもちます。地域によっては、新盆(初盆)を迎える家族へ親戚や故人の生前親しかった人が白提灯を送るところもあるようです。白提灯を飾るのは新盆(新盆)の時だけで、お盆が終われば寺院に御焚き上げをお願いしたり、ごみとして処分します。

浄土真宗は本来、故人の霊はお盆にのみあの世から帰ってくるという考えはない(いつでも帰ってくることができるという考えを持つ)ので、新盆(初盆)に限らず、お盆に盆棚(精霊棚)や提灯などを準備することはありません。しかし、浄土真宗でも地域の習慣として盆提灯は飾るところもあるようです。

 

新盆(初盆)は、故人を供養する重要な行事です。霊となった故人を迎えるという意味もありますが、故人の新盆(初盆)を通じて家族や故人の親しかった人が集まることで、故人の死から意味を見出し、残された者はより前向きに生きていこうと考える機会となるのではないでしょうか。