意外と知らない…檀家制度とは?その歴史も
檀家制度とは?
檀家制度とは特定の寺に所属し、葬祭供養一式を任せる代わりにお布施としてその寺の経済支援を行うことです。檀家は個人単位で入るのではなく、家単位で入る事になるのが特徴です。
そんなに歴史が!?檀家制度の始まり
檀家制度の起源は、仏教が伝来した飛鳥時代にさかのぼります。飛鳥時代には仏教が有力者の信仰対象になりました。そこで有力氏族が寄付し合って寺院を建立し(建立されたお寺を氏寺と呼ぶ)仏教・諸宗派を保護しました。
氏寺は、自分たちを支援してくれる有力氏族の為に葬祭供養を行ったと言います。
江戸時代にはキリスト教が禁止になりました。江戸幕府はすべての民衆(身分問わず)に必ずどこかの寺院に所属し、寺院が発行した証明書(寺請証文)を受けることを義務付けました。民衆はこの証明書(寺請証文)をもってキリシタンではないことを江戸幕府に証明したのです。
お寺は家の戸籍を管理するなど現在の役所のような役割を果たすようになりました。これを寺請制度といいます。
寺請制度が元となった檀家制度は、広く民衆から受け入れられていきます。これは、民衆が心のよりどころを求め、仏教を信仰し、お寺にお布施、奉仕することで死後極楽往生できると信じられきたからです。
江戸時代から続く檀家制度ですが、現代では世代交代と共に檀家制度に疑問を持つ人も増えてきました。お寺との関係について考える時期にきているのかもしれません。