なぜこんなにも枝分かれしているの?仏教の宗派について

紀元前5世紀頃、インドのゴーダマ・シッダールタ(ブッダ・釈尊とも呼ばれる)によって始まった仏教。日本に伝わり、現代では日蓮宗や浄土真宗等・・同じ仏教でも様々な宗派が存在します。なぜこんなにも宗派が分かれているのでしょうか。

ここでは、日本の仏教における代表的な13宗派一覧も併せてみていきましょう。

日本の仏教代表的な13宗派と開祖・本山一覧

系統宗派名開祖主な本山
奈良仏教系法相宗道昭興福寺、薬師寺
律宗鑑真唐招提寺
華厳宗審祥東大寺
密教系真言宗空海金剛峰寺
密教系、法華系 天台宗最澄延暦寺
法華系日蓮宗日蓮久遠寺
浄土系浄土宗法然知恩院
浄土真宗親鸞西本願寺、東本願寺
融通念仏宗良忍大念仏寺
時宗一遍清浄光寺
禅系臨済宗栄西妙心寺、建仁寺
曹洞宗道元永平寺、総持寺
黄檗宗隠元万福寺

 

どうしてこんなに多くの宗派があるの?

上記に記した仏教の代表的な13宗派がさらに多数の派に枝分かれしており(例えば、浄土真宗の大谷派、本願寺派、真宗高田派等)その派の数は160超とも言われています。

仏教は「苦を克服して真の幸せになるための知恵」が説かれています。しかし、幸せになるための思想の解釈の違いによって現在のような多数の宗派が生まれることとなったのです。